2011年06月17日

ちょっと悲しい出来ごと

アパートのキャンセルがありました。





今回は、被災者の方でした。
県の借り上げ予定で契約書まで作成してました。


最初の出会いから1カ月位でしょうか。




最近は、何度電話をしても出ませんでしたので・・・・・むむぅ・・・・・やばい感じはありました。




本日夫婦でキャンセルのお詫びに来ました。



夫婦での入居予定で、
探している頃は、お二人とも避難所から出れることでうれしそうでした。
色々吟味して決めた物件でしたが・・・キャンセル。



理由は、


地元の人から「俺たちを捨てていくのか」と言われたからなのだそうです。


その方の住んでいた所は、沿岸沿いの小さな入り江です。
周りは山に囲まれている小さな入り江です。
Google mapで見ると入り江の奥の方の数件しか残っておらずみんな更地になっていました。
そこへの道もいまだに潮によって寸断されてしまいます。
恐らく、水道も通っていないと思います。


その場に住んでいる人はわずかだと思います。
現にこの夫婦もこちらに避難してきています。


とりあえず、2年間こちらに住みながら、地元の様子を見て、向こうにも通いながら先行きを決めようとしてたのに、2年間地元を離れるだけで「捨てていくのか」と言われたそうです。

残っている人から見るとそうなのでしょうかね。
戻ってこないのかもしれないという危機感もあるのでしょう。
町中の人と違って、地域のつながりがより強いのでしょう。
一緒に漁業をしていたのかもしれません。


明日は100か日。
あちらこちらで合同慰霊祭が行われるようです。
そこに行って話をするようですが、結論はその場では出ないだろう。
しばらく宙ぶらりんの状態になってしまうので契約せずにキャンセルしようということで二人で話し合ったそうです。


今いる避難所も6月をめどに出なければならないようです。
今から地元の仮設住宅に申し込もうか・・・そんな感じでした。


次への一歩をここからと決めた矢先に振り出しに戻りました。
私たちの立場からみたら可哀そうにと思いますし、
地元の方から見れば当然だと思うでしょう。

今回の震災が地震のみではなく津波というやっかいなものがついていたので余計複雑なものになっているのでしょう。


以前、行政を頼らずに地元民だけで道路を切り開き復興しているという地区のニュースを見ましたが、そのような集落に住んでいる人は他の所で新天地を、就職を、ということは許されない地域なのかもしれませんね。
一度出たら、戻ろうにも拒否されるかもしれません。




そんな会話をしていて、
とぅるっとぅるっに自分の所でそんな被災にあったらどうですか?と聞くと、「オラの所もおんなじだべな。残ってくれと言われたら残るかもしれないな」と言っていました。



批判されるかもしれませんが、
お互い助け合える集落の絆ですが、
時には足かせになるのもこの絆なのかもしれません。
良くも悪くも一心同体。






話は変わりますが、
体育館のような避難所の方々は当然そろそろ限界だと思いますが、
内陸のホテルに避難している方々の間でも、だんだん差が出てきてギスギスしてきているようです。

車が有る方は、自由に部屋を探し、支援物資をもらいにいき情報を得るのも早い。
車の無い方は、シャトルバスが出る日じゃないと路線バス代が高いので自由に動けない。
バスだと動ける範囲も決まっているし、大量の衣服を持って帰ることも出来ない。
近くに親戚がいる方は、衣服やもろもろの支援を受けられるが、
いない方は、自分で購入するかたまに来る支援物資しか手元にない。
仮設住宅に1回で当選して意気揚々と出て行ったり、素敵な部屋を決めてくるという行動や結果が早い人もいれば、
なかなか抽選に当たらずどんどん取り残されえていく方。
夫婦や家族単位の人は相談して物事を決めていけるが、
一人の方は何でも自分で決定しなければならず不安になってくる。

そんなそれぞれでの微妙な差が出てきて、
新しい所が決まっても、直前までは公表できない、したくない人が多いみたいです。
最近くる被災者の方はみんな口をそろえてそんなことをおっしゃいます。



そんな避難先のある田舎町の混沌とした出来事でした。
posted by 日本花子 at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろなお客さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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